仮想基盤のリソース状況を知る~VMware vCenter Operations Manager活用法(第4回)~

こんにちは!VMwareの中村です。 突然ですが、質問です。 10台の仮想マシンを追加する場合、現状の仮想基盤に10台載せられるか? または、追加のハードウェアリソースが必要なのか、どのように試算されてますか? 実際上記を試算するとなると現状の状況を把握した上で、いつごろ、どのくらいのハードウェアスペックで、何台必要なのか、 を計画的に算出するのは思った以上に敷居が高いかもしれません。 ということで、今日のお題は「将来、物理リソースがどのくらい必要か?」です。現在を踏まえ、将来サーバやストレージなどハードウェアリソースを追加した場合、仮想基盤のリソース状態がどのようになるのか、VMware vCenter Operations Manager(vC Ops)でシミュレーションできる機能を紹介します。 vC Opsを使った需要予測のアプローチ vC Opsでは”What If 分析“で、もし「サーバを追加したら…」「仮想マシンを追加したら…」という感じで、将来の仮想基盤はどうなるか?といったようなシミュレーションを実施し需要予測のアプローチが可能になります。 1 現状の把握 2 仮想マシンの追加をシミュレーション 3 ハードウェアリソース追加のシミュレーション まず、現状であとどのくらい仮想マシンが搭載できるか?その次に物理リソースと合わせて算出することにより、投資計画も計画的に実施することも可能です。 現状の把握 まず、ハードウェア使用状況を踏まえてリソースが枯渇するまで後何日か?を確認します。クラスタを選択、ダッシュボードの残り時間バッチを確認します。 ここでは、リゾースの中でCPUが一番早く枯渇してしまうので、CPUの残り日数にあわせて仮想基盤全体の残り日数を算出しております。 次にvC Opsで該当クラスタを選択し【計画】- 【表示】とクリックし【平均収容可能仮想マシン数】を選択すると 仮想マシンのデプロイ状況のトレンドを把握することができます。 オレンジの線が実際のパワーオンVM数、赤い線が収容可能仮想マシン数です。横軸の時間が経つにつれオレンジの線が増え、赤い線が減ってきております。これは仮想マシン数増、もしくはワークロード上昇を示しており、現状のハードウェアリソースで追加できる仮想マシン数が減ってきていることがわかります。 仮想マシンを追加シュミレーションしてみよう では実際にWhat If分析を使用して仮想マシンの追加を実施してみます。 ここでは仮想マシンのスペックを明示的に指定し、仮想マシン50台追加をシミュレーションしております。 ここでは複数のシミュレーション(50台追加、100台追加等)を実施しております。50台追加の場合ははなんとか行けそうですが… ディスク容量がぎりぎりなのがわかりますね。ちなみに、仮想マシンを削除した際のシミュレーションも可能です。 物理サーバを追加シミュレーションをしてみよう What If分析では物理サーバ追加時のシミュレーションもできます。 ここでは2Ghz x 12 Core 96GBのメモリを搭載した物理サーバ5台を追加してみます。 仮想マシン追加シミュレーションとハードウェア追加シミュレーションを組み合わせることによって、増設後にどのくらい余剰リソースができ、将来の増設計画も正確に把握することが可能になります。 ★まとめ★ What If分析を使用して、現状の仮想基盤が将来どのようになるのか?をシミュレーションできる機能を紹介しました。 vC Opsは現状の範囲でどのようにリソースを有効活用するか?といった目線で仮想基盤を可視化することができますが、将来的なハードウエェアリソース枯渇に備えて、ユーザ様自身がいつ足りなくなるのか?どのくらい必要になるのか?を正確に判断でき、計画的な増設を支援することも可能になります。是非ご活用ください! VMware中村朝之 ~VMware vCenter [… こんにちは!VMwareの中村です。

突然ですが、質問です。



  • 10台の仮想マシンを追加する場合、現状の仮想基盤に10台載せられるか?

  • または、追加のハードウェアリソースが必要なのか、どのように試算されてますか?


実際上記を試算するとなると現状の状況を把握した上で、いつごろ、どのくらいのハードウェアスペックで、何台必要なのか、

を計画的に算出するのは思った以上に敷居が高いかもしれません。


ということで、今日のお題は「将来、物理リソースがどのくらい必要か?」です。現在を踏まえ、将来サーバやストレージなどハードウェアリソースを追加した場合、仮想基盤のリソース状態がどのようになるのか、VMware vCenter Operations Manager(vC Ops)でシミュレーションできる機能を紹介します。


vC Opsを使った需要予測のアプローチ


vC Opsでは”What If 分析“で、もし「サーバを追加したら…」「仮想マシンを追加したら…」という感じで、将来の仮想基盤はどうなるか?といったようなシミュレーションを実施し需要予測のアプローチが可能になります。



  • 1 現状の把握

  • 2 仮想マシンの追加をシミュレーション

  • 3 ハードウェアリソース追加のシミュレーション


まず、現状であとどのくらい仮想マシンが搭載できるか?その次に物理リソースと合わせて算出することにより、投資計画も計画的に実施することも可能です。


現状の把握


まず、ハードウェア使用状況を踏まえてリソースが枯渇するまで後何日か?を確認します。クラスタを選択、ダッシュボードの残り時間バッチを確認します。


ここでは、リゾースの中でCPUが一番早く枯渇してしまうので、CPUの残り日数にあわせて仮想基盤全体の残り日数を算出しております。


次にvC Opsで該当クラスタを選択し【計画】- 【表示】とクリックし【平均収容可能仮想マシン数】を選択すると

仮想マシンのデプロイ状況のトレンドを把握することができます。


オレンジの線が実際のパワーオンVM数、赤い線が収容可能仮想マシン数です。横軸の時間が経つにつれオレンジの線が増え、赤い線が減ってきております。これは仮想マシン数増、もしくはワークロード上昇を示しており、現状のハードウェアリソースで追加できる仮想マシン数が減ってきていることがわかります。


仮想マシンを追加シュミレーションしてみよう


では実際にWhat If分析を使用して仮想マシンの追加を実施してみます。


ここでは仮想マシンのスペックを明示的に指定し、仮想マシン50台追加をシミュレーションしております。


ここでは複数のシミュレーション(50台追加、100台追加等)を実施しております。50台追加の場合ははなんとか行けそうですが…

ディスク容量がぎりぎりなのがわかりますね。ちなみに、仮想マシンを削除した際のシミュレーションも可能です。


物理サーバを追加シミュレーションをしてみよう


What If分析では物理サーバ追加時のシミュレーションもできます。

ここでは2Ghz x 12 Core 96GBのメモリを搭載した物理サーバ5台を追加してみます。


仮想マシン追加シミュレーションとハードウェア追加シミュレーションを組み合わせることによって、増設後にどのくらい余剰リソースができ、将来の増設計画も正確に把握することが可能になります。


★まとめ★

What If分析を使用して、現状の仮想基盤が将来どのようになるのか?をシミュレーションできる機能を紹介しました。

vC Opsは現状の範囲でどのようにリソースを有効活用するか?といった目線で仮想基盤を可視化することができますが、将来的なハードウエェアリソース枯渇に備えて、ユーザ様自身がいつ足りなくなるのか?どのくらい必要になるのか?を正確に判断でき、計画的な増設を支援することも可能になります。是非ご活用ください!


VMware中村朝之


~VMware vCenter Operations Manager活用法~

第1回 あとどのくらい仮想マシンを載せられるか?(リソース残量を知る)

第2回 どこにリソースの無駄が発生しているのか!(リソースの無駄の把握と削減)

第3回 より多くの仮想マシンを安全に載せていく(統合率を上げていく)

第4回 将来、物理リソースがどのくらい必要か?(需要予測)

第5回 使用環境における�ポリシー�の設定 Coming Soon






via VMware Blogs http://bit.ly/1ua8O2v